鈴鹿8時間耐久ロードレースは、私にとって特別なレースだと言える。今でも、必ず撮影に行く数少ない2輪のレースの一つなのである。その、鈴鹿8時間耐久ロードレース、今年42回目を迎えた。
2019 第42回 鈴鹿8時間耐久ロードレース 撮影・文: 原 富治雄

TECH21とピーナッツバター(後編)

見事ポールポジション獲得。初めて鈴鹿を走ったケニー・ロバーツは完璧に仕事をこなし、スポンサーの資生堂TECH21カラーを強烈に印象付けた。「初の鈴鹿8耐で予選1位」というニュースは瞬く間に広がった。鈴鹿サーキットは真夜中から朝方にかけて異様なほどの観衆が押し寄せてきた。サーキットの喧騒とはうらはらに、静かにホールウィートブレッドとピーナッツバターの朝食を終えたケニーは仕上げのため決戦の場に向かった。
TECH21とピーナッツバター(前編)

34年前のあの日、引退したはずの「ケニー・ロバーツが、今年の8耐に出るらしい」という情報が飛び込んできた。ロスの特派員リチャードに連絡してケニー家を訪ねてもらう。 数日後国際電話がかかってきた。「正式契約はまだ。でも、本人出るって言ってる」。ウワサは本当だった。世紀のスクープになる。
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オーストリアGP優勝を反芻

オーストリアGPでレッドブルが優勝した。それが嬉しくて嬉しくて、反芻するためにF1雑誌を買いに出た。ところが、入手には予想していなかった困難が待ち受けていた。
オートバイとメーター

オートバイで、一番好きなパーツがメーターだった。バイクに近寄ってメーターを確認する。割り振られた目盛りが静かに性能を誇示している。それを見て、深いため息をついた。知らないスピードの世界に思いをはせていたのかもしれない。


