プジョーがダカールラリーに戻ってきた。全く新たな、しかも2輪駆動の2008DKRと、3名の最強のドライバー達での参戦である。TEAM PEUGEOTの今年のダカールでの戦いから目が離せない。
かつて、パリダカールラリーの王者であり、「砂漠のライオン」と呼ばれたPEUGEOTが、2015年1月4日にブエノスアイレスに始まり、1月17日に同都市にゴールするダカールラリーに復活する。今回のダカールは2輪、4輪併せて414台が参加。アルゼンチン、チリ、ボリビアにレイアウトされた9,000キロメートルを超えるルートで争われる。
PEUGEOTは、そこに最強の布陣と、最新のマシンで挑戦する。まず、最強のメンバー3名中のエースは、S.ペテランセル。2輪で6回、4輪で5回の優勝経験をもつ絶対王者。49歳となるもその実力と経験値はダカールの参加者中文句なくトップ。かつてバギギーでの経験をもつ彼が新型のマシンをどうやって操るかも興味深い。
さらに、WRCで2度の世界チャンピオンとなった名ドライバーのC.サインツ。ダカールには8回の出場経験を持つ。そして、現代のダカールにおいてKTMの王座を常に護り続け、5回の優勝経験をもつ最強のライダーではあったC.デプレ。そのデプレの4輪でのダカール初参戦をサポートするのが、参加は14回、その内、5回の優勝経験を持ち、かつてはライダーとして名を馳せ、その後ナビゲーターに転身、2回の優勝と5回の2位、9回ポデュームに上がっているG.ピカールである。間違いなくダカールラリーで最強の布陣で復活に臨むのが今回のTEAM PEUGEOTである。
さて、その戦闘機2008DKRは、意外にもダカールでは少数派の2輪駆動システムを採用。エンジンは340hpの最高出力と500Nmno最大トルクを発生するV6ツインターボディーゼルの2,933cc。それをMid-rearに搭載し、6速のシーケンシャルミッションを介して200km/h以上の最高速を実現している。
フレームは鋼管パイプでボディーはカーボン製。サスペンションはダブルウィシュボーンでツインショックを採用。ホイールトラベルは460mm。アルミのツーピースホイールにミシュラン製の37/12×17タイヤを履く。
その2008DKRのテスト走行のYouTube動画2本をお楽しみください。