8月3日、今年もレースファン待望の真夏のビッグレース「鈴鹿8時間耐久ロードレース」が決勝を迎えた。
34回目の挑戦となる桜井ホンダ、伊藤、日浦、ブルックスの3名がこの過酷なレースに挑んだ。
鈴鹿8耐の人気が再び高まっている。
そんな印象の今回、3日間の合計観客動員数は61,000人となった。
ヤマハワークスの復活、Ducati、BMWの参加等々、人気上昇の効果が挙げられるが、
8耐に長く参加する国内チーム達の存在の貢献度も見逃せない。
その筆頭が、優勝経験もある、我がHonda Dream RT SAKURAI HONDA。
今年も栄光のゼッケン71をつけ、過去2大会の8耐で組んでいる伊藤和輝、
日浦大治郎に加え、目下BSBに参戦中で8耐での上位経験もあるJ.ブルックスを迎え、
今年は3名体制でレースに臨んだ。
今年の8耐は、例年を上回る酷暑、34回の参加と豊富な経験を持つ桜井ホンダと言えども、
厳しい条件の中で、フリープラクティス、予選とも苦戦、0.087秒のビハインドで
久々にトップ10トライアルに出走を逃す。
8月3日、例年通りの午前11時30分、ルマン式スタートでレースが始まる。
スタートライダーの伊藤が好位置につけて8時間の長丁場に挑む。
時間経過のポジションは15番手。
着実にラップをこなして次第にポジションを上げてゆく作戦か。
2時間経過時には12番手、3時間経過時に8番手と順調にラップを消化した。
しかし、3時間45分が経過し7番手を走行する 日浦が4コーナーで転倒。
ライダーは無事だが、マシンが大破。
ピットに運び込まれたマシンは、かろうじてフレームとエンジンが使える状態。
数年前のミッショントラブル以来の大ピンチ。
だが、「街のオートバイ屋さん」魂の見せ所、
そこからが桜井ホンダの真骨頂が発揮された8耐となった。
ほぼ2時間でマシンを修復完了。
スタートから6時間経過を前にレースに復帰。
43番手からの順調にポジションを回復し、
8時間終了時には34位、185ラップを消化して今年の8耐を終了した。
レース後、応援ツーリングに参加の100名余りのファンに向かい、
「ごめんなさい!久々にバイク屋さんらしい8耐やっちゃいました」
と社長が今年のレースを結び大喝采を浴びていた。





