2020年F1開幕戦も中止、そこでホンダ陣営再チェック

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エナジードリンクの「レッドブル」(左)と「ホワイトブル」(右)? 正式には限定発売の「ザ・ホワイト・エディション」。開幕戦観戦の友として購入したもののレースは中止に。見開きの雑誌は、オートスポーツ臨時増刊「2020年のF1全チーム&マシン完全ガイド」。ホンダ陣営の一翼を担うトロロッソのチーム名とカラーリングが大変身

新型コロナウイルス感染拡大防止によるMoto GPをはじめレースやイベントの延期、中止が相次ぐ中で、今日開幕予定だったF1オーストラリアGPも中止になった。

とはいえ今年の楽しみは、ホンダ・パワーユニット(PU)搭載車の活躍に変わりはない。昨年はアストンマーティン・レッドブル・レーシングが3勝、スクーデリア・トロロッソ・ホンダもチーム最高位タイとなるコンストラクターズ選手権6位をゲットするなど、復活の兆しが見えている。数年前のマクラーレンへの供給時代、フェルナンド・アロンソに「ひとクラス下のパワー」と酷評されたPUも上位のメルセデス、フェラーリと肩を並べるまでに性能をアップさせている。

さて、そんなホンダ陣営だが、今年のエントリーリストの中に「スクーデリア・トロロッソ・ホンダ」の名前が無くなっているのを知り「ドキリ」とした。ホンダとしてはレッドブルより付き合いが長いチームで、なおかつ正式チーム名に「ホンダ」の文字も入っているだけに愛着がある。何が起こったのか? 第1戦が中止になったインターバルを活用してチェックしておきたい。

理由は意外なことだった。レッドブルが2016年から展開を始めたファッション・ブランドにチーム名を変更したのだ。新しいチーム名は「スクーデリア・アルファタウリ・ホンダ」。聴き慣れない言葉だが、アルファタウリはおうし座で最も明るい恒星の学名だそうだ。レッドブルのブル(雄牛=英語)、トロロッソのトロ(雄牛=イタリア語)と牛でつながっている。

マシンのカラーリングもがらりと変わった。F1マシン群の中にブルーに赤いライン、文字白抜きだったトロロッソを捜しても見つけることができない。ノーズが白く車体後半がダークブルーになってしまったからだ。今シーズン、ノーズが白いカラーリングのクルマは何チームかある。αとTの中にいるダークブルーの雄牛が瞬時に見分けられるようになるまでには目慣らしに数戦が必要かもしれない。

チーム自体の内容は、トロロッソ時代と変わらないと聞いて一安心。

第1戦の中継を前に飲み物を仕入れに寄ったセブンーイレブンでレッドブルの「ザ・ホワイト・エディション(期間限定)」(185ml、206円消費税込)を見つけた。缶デザインが、ホワイトノーズの「スクーデリア・アルファタウリ・ホンダ」を彷彿させるのでつい手に取ってしまった。

中止を知りつつ、プル・トップに手をかけた。『いやいや、ここは本当の開幕まで待つべきだろう』。応援の気力を充実させるためにも、やがて必ずやってくる開幕戦まで取っておくことに決めた。

(フルヤ シゲハル)

<参考文献>

auto sport(オートスポーツ)臨時増刊
2020 F1全チーム&マシン完全ガイド
2020.02.28
不定期刊
定価580円 (本体価格527円)
ISBN:4910296660306

https://www.sun-a.com/magazine/detail.php?pid=11307

 

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