V.ロッシ(Movistar Yamaha MotoGP)が、劇的な勝利で今季3勝目。自己通算111回目の優勝を挙げた。
MotoGPの第8戦は、恒例の土曜日決勝のオランダGP。予選で今季初のポールポジションを得たロッシは、スタートからレースをリード、序盤からM.マルケス(Repsol Honda Team)、J.ロレンソ(Movistar Yamaha MotoGP)の追撃を受けながらも勝負を終盤に持ち込む。
残り7ラップとなってマルケスがトップを奪取。ロッシは一旦は先行を許したながらもテールに食いついたまま、4ラップにわたってプレッシャーをかけ続けトップを奪い返す。そこから数ラップのバトルはサーキットに詰めかけた9万7千人の観客を熱狂させた。
ロッシは残り2ラップで自己ベストの1分33秒673を叩き出し、アドバンテージを広げようとするが、マルケスも最終ラップの後半で再び距離を縮め、そのまま最終のシケイン進入で最後の勝負を試みた。その瞬間YZR-M1のサイドに接触。ロッシはコーナーをオーバーランしてグラベルにはじき出されるが、マシンをコントロールしてマルケスの目の前でコースに復帰、1.242秒のリードで真っ先にチェッカーを受けた。
目下8戦を終えた今シーズン、優勝3回、2位2回、3位3回をポデュームに毎レース上っているロッシ。このままチャンピオン獲得に突っ走って欲しいものだ。