Honda CB400 SUPER FOUR

デビュー以来、常に400ccクラスで不動のトップロングセラーであるCB400、2014年3月に外観の変更や各部の熟成を図り発売されたHondaCB400 SUPER FOURに乗った。

走り出した瞬間に、スムーズで快活な「HYPER VTEC Revo」エンジンがその存在を強烈に主張し、車体の扱いやすさも加わり、人気の理由が体感できる。

このCB400でもっとも印象的なのは熟成の域に達している水冷4ストロークDOHC4バルブエンジン。進化し続けてきた可変バルブシステム「HYPER VTEC Revo」は圧倒的な扱いやすさとスムーズさそして軽快で鋭いパワーで乗るものを楽しくさせる同時に車格に十分な走行性能を与えることで乗り手に満足感を与えてくれる。

この「HYPER VTEC Revo」は、１速から５速では6,300rpm６速では6,750rpmで４バルブに切り換わる機能を備える。また１速から５速の4バルブ作動領域でもスロットル開度が少ないと２バルブ作動となり燃費向上に貢献しながら、スロットルを大きく開けた際には、瞬時に４バルブへの切り換えが行われ鋭い加速を得ることもできる。

これがさまざまなシーンで実感できるのは、このクラスならであり、このCB400の走りを大いに楽しくしている。

車体側も、エンジン同様に様々な場面で扱いやすく、ビギナーには楽しく、ベテランには納得の乗りやすさと軽快さ適度な安定感を感じさせてくれる。

この世代では、ハンドリングもより軽快感を増していて、バネ下の軽やかな印象で乗り心地も向上、車体周りも一層熟成が進んだ印象になっている。

今回の CB400 SUPER FOURは、 「日本の道路に最適なスタンダードネイキッド」として400ccクラス唯一のV-TECエンジン搭載によるハイパフォーマンスを維持しながら「初心者からベテランまで街中から高速までさまざまなシュチュエーションで楽しめるモーターサイクルを具現化したとされるが、これほど、具体的にそのコンセプトを実感できるモデルも少ない。

スタイリングはフラッグシップスポーツであるCB1300シリーズを継承『Project Big1ヘリテイジの継承と進化』を実現し、左右にクロスする新形状の10本スポークを採用した新型ホイールを採用。多機能メーターや新デザインのサイドカバー、リアカウル、LEDテールランプを採用、また、乗車時の安心感の向上を狙って、ライディングポジションを変更、シート表皮の変更や左右別体のクラブレールの採用でパッセンジャーの乗りやすさも向上させている。

変更は細部にも及び、街乗りからツーリングまで幅広く楽しめるよう装備を充実。メーターにギヤポジションインジケーターするなどの他、リアキャリア・トップボックス、アクセサリーソケット等の純正アクセサリーの設定も行われた。

CB400は、このモデルでも、確実に進化、熟成を果たし、この先も当分、このクラスでトップクラスの人気を維持しそうな納得の仕上がりであり、間違いなく、400ccモデルの中では誰にでも薦められる存在だった。（モリ　ヒサシ）

製品の詳細はhttp://www.honda.co.jp/CB400SF/