専用のDCTの走行状況が見ることができる動画を紹介する。
昨年の12月にヨーロッパで発売されてから、中々の人気ぶりがうかがえる「CRF1000L AfricaTwin」、新開発の270度位相クランクの水冷・4ストローク・OHC・4バルブ直列2気筒エンジンは、オフロード走行から長距離ツーリングまで幅広い用途での扱いやすさと、リアタイヤのトラクションが感じとれる出力特性、そして心地よいパルス感が特徴的で、その扱いやすに高い評価を受けている様子。
さらに、Hondaの独自技術である二輪車用DCT搭載車が一層の評価を集めているようで、リニアでスポーティーであり、軽快な走りも実現しているとのこと。
新たなDCTには、マニュアルモードのほか、良好な燃費性能と快適なクルージングを最適なバランスで発揮できるように設定された「Dモード」、スポーティーな走りをさらに追求した変速パターンを採用した「Sモード」の2つのオートマチックモードを備えており、Sモードでは、3つの変速パターンから選択することが可能とされ、加えて、このDCTでは、インストゥルメントパネルの右側に装備したGスイッチを押すと、クラッチ制御がレスポンス重視の特性に切り替わる機能も備わり、また、登降坂角を推定する制御も採用し、坂道でも適切なギアを選択する新たな機能も採用されている。
DCTファンの一人としては、春の訪れよりも、この新世代の「AfricaTwin」の国内発表が待ち遠しい。この頃である。(モリヒサシ)
主要諸元
車名 CRF1000L Africa Twin
全長×全幅×全高(mm) スタンダードタイプ:2,335×875×1.475
ABS/DCT搭載タイプ:2,335×930×1,475
軸距(mm) 1,575
最低地上高(mm) 250
シート高(mm) スタンダードタイプ:870
ローポジション:850
車両重量(kg) スタンダードタイプ:228
ABS搭載タイプ:232
DCT搭載タイプ:242
乗車定員(人) 2
最小回転半径(m) 2.5
エンジン形式・種類 水冷4ストロークOHC 4バルブ直列2気筒
総排気量(㎤) 998
内径×行程(mm) 92.0×75.1
最高出力(kW/rpm) 70/7,500
最大トルク(N・m/rpm) 98/6,000
燃料タンク容量(L) 18.8
クラッチ型式 湿式多板コイルスプリング式
変速機型式 マニュアルミッションタイプ:常時嚙合式6段リターン
DCT搭載タイプ:電子制御式6段変速(DCT)
タイヤ 前/後 90/90-R21(チューブタイプ)/150/70-R18(チューブタイプ)
ブレーキ型式 前/後 油圧式ダブルディスク/油圧式ディスク
フレーム形式 セミダブルクレードル
*上記数値は欧州仕様